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遺言

こういう遺言は無効です

Last Updated on 2020年11月7日 by よも

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無効になる遺言

せっかく遺言書を作成しても、無効になってしまうことがあります。自筆証書遺言で遺言を残すときは十分注意しましょう。

民法第968条 自筆証書によって遺言をするには、遺言者が、その全文、日付及び氏名を自書し、これに印を押さなければならない。

日付 氏名 自書 押印 がポイントです。

日付がない遺言

日付を記載していないと無効です。

記載していても、遺言作成の日ではない日付だという証拠が出てくれば無効になります。

日付の一部を省略すると無効になることがあります。月日だけで年の記載がないもの、年月だけで日の記載がないものは無効です。

令和2年吉日も無効です。70歳の誕生日、何年の大晦日の夜、なども避けましょう。

日付のスタンプ等も自筆でないので無効です。

令和2年3月3日、または西暦2020年3月3日というように書きましょう。

遺言者の名前が書かれていない遺言

遺言者の名前がないと無効になります。

フルネームで書かなければなりません。

ゴム印などは無効です。

自書でない遺言

自筆証書遺言は、自書でないと無効になります。

自書とは、遺言者が文字を自分で書くことです。

つまり、他人が書けば無効です。

パソコンで作成した遺言書、録音、録画による遺言も同様に無効です。

ただし、財産目録の部分だけはパソコン等による作成が認められています。

病気で手が震えて、ひとりでは文字を書けない人に、他人が手を添えて書いたものはどうでしょうか。

「軽く支える程度の添え手」は良いという判例がありますが、筆記に困難を覚える場合は公正証書遺言にするべきでしょう。

公正証書遺言ならば、遺言内容を遺言者が公証人に言葉で伝えればよく、書く必要がないためです。

押印していない遺言

押印がないと無効になります。

実印である必要はなく、認印、拇印でも有効だという意見もありますが、争いの元にならないように実印による押印がよいでしょう。

遺言者の手が不自由であったり、病気の容態によっては、押印をすることが困難なこともあります。誰かが代わって押印すると無効になります。自分でハンコを押せない状態であれば、公正証書遺言にするべきでしょう。

修正の方式が違う遺言

書き間違いの訂正や追加する場合は法律が定めた方式があり、守らないと無効となります。

民法第968条3項 自筆証書中の加除その他の変更は、遺言者が、その場所を指示し、これを変更した旨を付記して特にこれに署名し、かつ、その変更の場所に印を押さなければ、その効力を生じない。

e-Gov法令検索 2020/11/7

このポイントは以下です。

□ 遺言者自身が自筆で訂正すること
□ 変更の場所を指示して、変更したことを付記すること
□ 付記した部分に署名すること
□ 変更した場所に押印すること

これらを守らずになされた加除訂正は無効になり、加除訂正がなかったものとして扱われます。

自筆証書遺言の訂正方法は民法に具体的な手順が決まっているので、少し違っても認められません。このやり方に慣れていない人は最初から書き直す方が無難です。

内容が明確でない遺言

相続する財産の内容が不明確な遺言書は無効になります。

不動産は登記簿謄本通りに正確に記載しなければなりません。

預貯金は金融機関の支店名、預金の種類や口座番号まで記載する必要があります。

強要された遺言

被相続人を騙したり脅迫したり騙したりして書かせた遺言書も当然ながら無効となります。

共同で書いた遺言

夫婦などが連名で作成した遺言書は無効です。

遺留分を侵害した遺言

相続人には遺留分という最低限これだけは受け取れるという権利があります。遺留分を無視した遺言書は、遺言書自体が無効になるわけではありませんが、権利を侵害された相続人は侵害分を取り戻すことができます。

関連記事:遺留分とはなにか

心配であれば

遺言書は要件を満たしていれば、法定相続よりも強い効果を発揮します。書き方や内容等に不明点がある場合には、弁護士、司法書士などの専門家に相談しましょう。

法務局の保管制度を利用すれば、法律上の要件を満たしているかどうかのチェックを受けることになります。ただし、内容まではチェックしてくれません。

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