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障害年金の初診日要件

Last Updated on 2019年11月24日 by よも

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障害年金では初診日が重要

初診日とは、障害の原因となった傷病について、初めて医師または歯科医師の診察を受けた日のことです。

障害基礎年金を受給するには、初診日が次のいずれかの間にあることが必要です。

・国民年金加入期間
・20歳未満の期間
・60歳以上65歳未満で日本国内に住み年金制度に加入していない期間(老齢年金を繰上げ受給している人は対象外です)

障害厚生年金を受給するには、初診日が厚生年金の被保険者である期間にある必要があります。

一般の人は、初診日がどこの病院でいつだったのかは、大したことではないと考えるかもしれませんが、障害年金請求には大問題です。

実際に障害の状態にあっても、初診日が分からないだけで障害年金を受けとれないのです(または、とても困難です)

初診日とは

初診日は医師が書く「受診状況等証明書」という書類で証明されます。(初診の医師と障害認定日時点の医師が同一の場合は診断書で証明されます。)

年金事務所に障害年金の相談に行くと、障害の状態等を聞かれたうえで、最初に出してくれるのが「受診状況等証明書」という用紙です。

この書類を初診日の医院に出して記入をお願いします。カルテの保存期間は法定では5年しかないので、記録が無いと言われることもあります。障害年金請求の第一の関門です。

初診日が明らかになれば

1 初診日に加入していた年金制度によってどの障害年金が支給されるかが決まります。
障害年金の支給額

2 初診日までの保険料の納付状況を調べ、受給資格があるかどうか確定します。
保険料納付要件

3 初診日から1年6ヶ月後が障害認定日になります。
障害認定日とは

いろいろなケース

初診日が分からないことがあるのですか?

病気によっては、発病から長い時間を経て障害の状態になることがあります。

初診の医院にずっとかかり続けていればカルテが残っている可能性は高いのですが、長い期間治療を中断したり、初診の医院に行かなくなったりしているとカルテが無くなっていることがあります。

病院に対するカルテの保存義務は5年しかないのです。

カルテが無くなっていたらどうすればよいのですか?

「受診状況等証明書」を書いてもらえないので、障害年金の請求がつまずいてしまいます。

ただし、医師の証明がなくても、「初診日を合理的に推定できる書類」があればよい、ということにもなっています。

医院からもらった領収書、第三者の証言など、いろいろ小さな証拠を集めて挑戦することになりますが、現実にはとても難しい作業になります。

診察に不満があって何軒も医院のハシゴをしていたのですが?

いろいろな事情があっても、その傷病でかかった最初の医院で初診日を証明してもらわなければなりません。

あまり無いと思いますが、医師が何か悪意があって証明してくれないということになれば、医師の倫理に反する行為ですから、医師会その他に対して動けることがあるかもしれません。弁護士に相談しましょう。

一度治って再発した場合でも最初の医院ですか?

前の病気が治っていたのであれば、同じ病名でも別な病気として扱います。治っていなかったのであればとして同一の病気として扱います。

ただし、医学的には治っていないのだけれど、特別な治療もしないで何年も仕事も普通にしていたというケースは、社会的治癒として別な病気として取り扱われますます。社会的治癒にあたるかどうかの判断はとても難しいです。

社会的治癒

眠れなくて近所の医院に行っていました。その後、別な医院でうつ病と診断されたのですが、どっちが初診日でしょうか?

初診日は病名が特定された日ではありません。何らかの症状が出て初めて診察してもらった日です。その不眠がうつ病の最初の症状であったとすれば、不眠で診察を受けた日が初診日となります。

健康診断でタンパクがでたことがあるのですが、そこが初診日ですか?

初診日は、原則として初めて「治療目的で」医療機関を受診した日とされているので、健康診断を受けた日は初診日ではないというのが原則です。ただし、療養についての指示を受けた場合は、健康診断が初診日になります。

以前肝炎になって、その後肝硬変になったときは、肝硬変と診断された日が初診日ですか?

以前の傷病とその後の傷病の病名が違う場合は、以前の傷病とその後の傷病に関連があるかどうかが判断され、関連があると認められれば、以前の傷病で最初に診断を受けた日が初診日になります。

例えば、肝炎と肝硬変の場合は、関連があると認められ、肝炎での初診日が障害年金の初診日になります。